リフティング練習、手軽に取り掛かれる反面、「これって本当に意味あるの?」と疑問に感じるパパ・ママも多いのではないのでしょうか。
ネットでも「リフティングは意味ない論争」をよく見かけますが、我が家で実際に取り組んでみて分かったのは、「やり方次第で、最高の脳トレにも身体操作の訓練にもなる」ということです。
今回は、リフティングを実戦に直結するスキルに変えるためのポイントを、我が家の実体験を交えてご紹介します。
結論:リフティングは「空中版の二軸動作」である
まず結論から言うと、意味のない練習なんてありません。 リフティングは単にボールを落とさない練習ではなく、以下の「空間認知」のサイクルを高速で回すトレーニングだと思います。
- 予測: ボールの軌道を読む
- 準備: 体を適切な位置へ運ぶ
- 実行: 正確にタッチする
我が家では「まずは10回、目標100回!」とスタートしましたが、数よりも大事なのは「正しいフォーム」です。
体が“くの字”に曲がったり、つま先でバックスピンをかけたりするいわゆる“ちょんちょんリフティング”は、極論何回できても試合には繋がらないと感じます。
目指すべきは、当ブログでもおなじみの「二軸動作」でボールを扱う、リラックスした状態でのコントロールです 。
諸悪の根源は「足を振り上げること」にあり
リフティングが続かない最大の原因、それはボールを「蹴り上げようとして、足を振り上げてしまうこと」にあります。これがリフティングが続かない最大の原因です。
足を振り上げて(蹴って)しまうと、サッカーにおいて致命的な3つのデメリットが発生します。
- バックスピンがかかる: 足を上げると構造上つま先が上を向き、ボールが自分の方に戻りすぎてしまいます。
- 打点が高くなる: ボールが落ちてくるのを待てず、高い位置で叩くため、コントロールが極端に難しくなります。毎回打点がバラツキくのもリフティングを難しくしてしまいます。
- 次の動作が遅れる: 足を振り上げると「足を地面に戻す」のが遅くなります。その結果、ボールが少しズレた時に一歩が出せなくなります。
リフティングは「歩くように」= 二軸動作の活用
では、どうすればいいのか? コツは、「足を下げながらタッチする」という、普段の歩行に近いメカニズムです。ここで、我が家が最も大切にしている「二軸動作」が重要になります 。
私たちは歩くとき、膝を高く振り上げません。
足は自然と「円を描くような回転運動」をしながら、上から下へ降りていきます。
リフティングもこれと同じです。
膝下をリラックスさせ、自転車を漕ぐようなイメージで、足が降りてくる「最下点」に近いところでボールを捉える。膝を上げる動作はあっても、膝下を「振り上げる」動作は一切不要なんです。
「地面スレスレ」で捉える科学的な理由
ボールを正確にコントロールするには、足を振り下ろす動作の中で「膝が伸びきった直後」にタッチするのが理想です。
この手法を徹底すると、インパクトのポイントは必然的に「物理的に地面に近い、低い位置」になります。
- 低打点のメリット: 低い位置で触るからこそ、足はすぐに地面に戻り、次のタッチや移動への準備が完了します。
- 準備の安定: ボールの落下地点は毎回違いますが、こちらの「待つ場所(打点)」を一定にすれば、リフティングは驚くほど安定します。
特にお子さんの場合、「高く蹴らなきゃ」という意識が強すぎて足を振り上げがちです。まずは軽くて扱いやすいボールを使って、「同じ高さ(低い位置)で待つ」感覚を養うサポートをしてあげてください。
我が家での効果の実感:50回のリフティングが「劇的なトラップ」を生んだ
長男のリフティング回数は、実は50回程度です。決して「何千回もできる」というわけではありません。しかし、回数にこだわらず、この「二軸動作でのリフティング」を意識して練習し続けたことで、目に見えて上達した技術があります 。
それが、浮き玉のトラップです。
リフティングを通じて空間認知能力が鍛えられたことも大きいと思いますが、何より、空中から落ちてくるボールを「ピタッ」と止める力が格段に上がりました 。
コーチも驚いた「必然」の1プレー
ある練習試合でのことでした。 後ろから来た浮き玉のパスを、走りながら絶妙なタッチでトラップ。そのまま流れるようにシュートまで持ち込み、ゴールを決めました。
まさに、リフティング練習で磨いてきた「ボールを待つ力」と「二軸でのスムーズな体重移動」が、そのままピッチで現れた瞬間でした 。
久しぶりの得点だったことも嬉しかったようですが、何より監督から「今のプレーはすごかったな!」と手放しで褒められたことが自信になったようです。帰りの車内でも、本当に嬉しそうにその時の感触を話してくれたのを今でも鮮明に覚えています。
この1シーンを見たとき、「回数は少なくても、正しい姿勢で練習を積み上げること」の大切さを、親である私自身も再確認させられました 。
このエピソードからも大事なのは論理的で合理的な技術の習得だと感じました。
いろんな技術や動きをバラバラの理論で習得するのではなく、二軸理論を軸にして習得することで歩く・走るの延長の動きで技術を発揮することができ、結果として試合で活きる技術に昇華すると思います。
ただでさえいろんなプレーや判断を求められるサッカーというスポーツの中で、ボールと自身の体の関係性についてはどんな技術をするにも“ひとつ”だけ。
シンプルにしておいたほうがいいと思います。
まとめ:サッカーが「下手になる練習」を卒業しよう
間違ったやり方で何千回続けたとしても、それは体を硬直させ、実戦では使えない技術になってしまうリスクがあります。大切なのは、「正しい論理を知っているか」という一点です 。
- 足を振り上げず、歩くように「振り下ろす」。
- ボールが地面スレスレに落ちるのをじっくり「待つ」。
- 膝下の力を抜き、次の動作にすぐ移れる「低い打点」を意識する。
膝下が自由に使えるようになれば、それはそのまま試合中のキレのあるキックや、吸い付くようなトラップに直結します。
リフティングは、蹴るというより「歩く・走る」と同じ二軸動作、体重移動の延長線上にあります。
リフティング練習、まずは「ボールをよく待つ」ことから始めてみましょう!



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